もろみ酢は沖縄の伝統酒類である泡盛の製造工程において生み出されたもろみの蒸留粕(かす)を、搾って得られる酢のことです。
健康面や美容面に優れた成分が豊富で健康食品としても注目されています。
もろみ酢は黒麹菌を使用して作られますが、紅麹を加えて作られる事もあるのをご存知でしょうか。
そんなもろみ酢と紅麹菌についてご紹介します。
目次
紅麹菌とは
紅麹菌は白麹菌、黄麹菌、黒麹菌といった麹菌の1つで、味噌作りや酒作りとして使用される事の多い麹菌です。
モナスカス属の糸状菌で麹菌の一種で、紅麹菌を植菌して発酵させたものは赤色となる事で「紅麹」と呼ばれます。
日本国内でも使用頻度の高い麹菌ですが、中国においては中国を代表するお酒「紹興酒」を作るのに欠かせない麹菌として重宝されているのです。
紅麹は紹興酒作りだけでなく血行促進や消化力のアップに大きな効果を齎す事で漢方の材料としても重宝されています。
沖縄伝統の食材 豆腐ようの発酵に使用
日本では主に発酵食品に使用される事も多い麹菌ですが、沖縄では馴染み深い「豆腐よう」の発酵にも欠かせないものです。
豆腐ようは滋養強壮アップに効果的な食べ物として親しまれています。
多くの発酵食品に使用されている紅麹菌はコレステロールを下げる効果があります。
コレステロールが高いと高血圧やがんの発症率を高める原因になってしまいますが紅麹菌を摂取する事でコレステロール値を下げて正常な値に近づけ、血圧上昇の抑制やがん予防に大きな期待ができるかもしれません。
高血圧の悩みを抱える方や胃が弱い方に優れた効果が発揮されると紅麹菌は注目されています。
もろみ酢と紅麹菌の効果
健康食品としても注目度の高いもろみ酢はアンチエイジング効果やダイエット効果、さらには高い回復効果が期待できるアミノ酸やクエン酸を豊富に含んでいるとして人気があります。
もろみ酢作りでは黒麹が使われる事が多いのですが、黒麹だけでなく紅麹も使用していることもあり両方の麹を使って作られたもろみ酢も近年は人気が高まりつつあるのです。
その効果はコレステロール値の正常化やがん予防、胃腸の健康維持も期待が行える為、黒麹菌だけで作られたもろみ酢よりも酸っぱ過ぎず飲みやすさが特徴です。
子供や酸味が苦手な方でも美味しく飲む事ができるので、もろみ酢をはじめて飲む方にもおすすめです。